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JPRNがNPOマネジメント研修
1ヶ月のプログラムに日本から10人が参加
   

日本でNPOやボランティア活動への関心が高まっているなかで、オークランドにあるNPO、日本太平洋資料ネットワーク( JPRN)は2月28日、1ヶ月にわたる実践的NPOマネジメント研修を開始した。研修には、日本でNPO活動に関わっている人々10 人が参加。セミナーや視察、ボランティア体験、ディスカッションを通じて、参加者は、実践的なNPOのマネジメントを学んで いる。  

日本では、1998年12月、NPO法が施行され、NPOの法人格認証の受付も99年3月から開始された。1年後の今年3月には、全 国で1000以上の市民活動団体がNPOとしての法人格を取得するものとみられる。こうしたなかで、NPOの運営を行うためのマネ ジメント技術の取得が急務といわれ、NPO活動を支援する団体が各地で設立されるなどの状況がある。  

JPRNは、東京のNPOサポートセンターをはじめとした、日本のNPO支援団体と連携。昨年12月には、柏木宏事務局長が訪日、 東京など5都市でNPOのマネジメントについて講演を行うとともに、今回のプログラムの広報活動を実施した。今回のプログラム には、東京や秋田、茨城、浜松、高知などのNPO支援団体の関係者らが参加することになった。  

研修プログラムでは、NPOのマネジメントのエッセンスとして、ボランティア・マネジメントなどの人事面 、ファンドレイズ( 資金集め)などの財務管理、事業の企画立案などの組織開発の3つを選定。これらの内容について、全米最大のNPO経営指導団体 であるサンフランシスコのコンパスポイントの協力を受けたセミナー、ベイエリアのNPO団体の視察やボランティア体験を通 じ て研修を行う。  

初日の28日には、コンパスポイントでNPO経営指導のトレーニングに関するワークショップに参加。レクチャー方式ではな く、インターアクティブなやり方を盛り込んだワークショップにやや戸惑いながらも、「人々が学ぶ4つの形態」、「トレーニン グ・プログラムを策定するための6つのステップ」などについて、参加者は、楽しみながら学んでいった。  

プログラムを実施しているJPRNは、1985年に日本から渡米した人々を中心にカリフォルニアで設立されたNPO。日本でNPO に関する関心が高まってきた1990年代初めから、調査や研究、出版、講演、セミナー、視察などを通 じて、NPO関係者や研究 者、行政官などにアメリカのNPOについて紹介してきた。  

今回のプログラムには、地元だけでなく日本からアシスタントしてインターン6名が参加。この点について、J'PRNの柏木宏事 務局長は、「NPOマネジメントへの関心の高まりを反映したもの」としたうえで、「研修の成果 をマニュアルとしてまとめ、今 春、日本で研修を実施する予定」と語っている。研修ならびにJPRNに対する問い合わせは、電話(510)891−9045内線48の柏 木さんまで。
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