緊急レポート
『ブッシュ政権のNPOとボランティア活動に関する政策』(2001年)
ブッシュ氏は、選挙期間中、「思いやりのある保守主義」を標榜していたものの、イラクへの空爆や地球
温暖化防止の京都議定書からの離脱を表明。「思いやり」のかけらも感じさせないような動きが目についています。しかし、国
際面のトップ・ニュースだけが、ブッシュ氏のすべてではありません。「思いやりのある保守主義」の背景には、NPOやボランテ
ィア活動の育成による社会問題の解決という理念が存在します。この理念を実現するためとして、ブッシュ氏は、NPOやボラン
ティア活動関係の政策を相次いで打ち出しています。
日本は、「NPOとボランティア活動の先進国アメリカ」を参考に、NPO法の制定やボランティア活動の推進を行ってきまし
た。ブッシュ氏のNPOやボランティア活動に関する政策は、この問題に関心をもつ日本のNPO関係者や、研究者、政策立案に関
わる人々に、参考になる部分が多々あります。このような認識から、サンフランシスコをベースに、過去10年以上、アメリカの
NPO情報を発信してきた、日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)は、「緊急レポート:ブッシュ政権のNPOとボランティア活動
に関する政策」を発行しました。この出版物は、ブッシュ氏のNPOやボランティア活動への政策を検討、平易に解説したもの
で、以下のような内容で成り立っています。
第1章 |
ブッシュ氏のパーソナル・ヒストリーとNPOやボランティア活動への関わり |
第2章 |
大統領選挙におけるNPOとボランティア活動関係の公約 |
第3章 |
選挙から政権発足後までのNPOの関係について、NPOの政治活動との関連で分析 |
第4章 |
「思いやりのある保守主義」の礎、宗教団体による社会福祉活動の拡大策「慈善の選択」 |
第5章 |
障害者の自立を進めるための政策とその政策でNPOに期待される役割 |
第6章 |
高齢者を中心にした「有償」ボランティア活動の推進 |
第7章 |
NPOへの寄付控除の拡大などの税制優遇策
付録:ブッシュ氏の寄付額と寄付提供先リストなど |
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