継続プログラム参加者インタビュー
インタビュー 1 2 

継続プログラム

南部 太志さん

プロフィール
 大学で社会福祉を専攻。在学中にフィリピンで1ヶ月、現地の大学が実施した講義 とフィールドスタディに参加。また、ロンドンに1年間留学、社会政策を学ぶ。卒業 後、高齢者向けの福祉施設でソーシャルワーカーとして勤務。三重県在住

 

「どのようなきっかけで、継続インターンシップに参加されたのですか?」

 元々、国際協力関係の活動に興味がありました。以前、この分野の雑誌をみて、日本 太平洋資料ネットワーク(JPRN)のことを知っていて、機会があれば、インターン シップをやってみたいと思っていました。今回、応募させていただくに当たっては、 ホームページをみて、決めました

「それまで働いていた特別養護老人ホームを辞められたわけですが……」

 ソーシャル・ワーカーとして働いていたのですが、その仕事が嫌いだったわけでは ありません。ただ、NPOに興味があり、NPOが社会でどのような役割をはたしているの か知りたいという気持ちが強かったため、退職して、このプログラムに参加すること にしました。

「NPOに興味をもった理由はなんでしょうか?」

 私の場合、NGOから入っていきました。きっかけは、高校時代に、途上国のやせ 細った子どもたちがごみを拾って生計を立てている姿を映した写真をみたことです。
大学時代には、フィリピンの大学が実施したフィールド・スタディに参加したり、イ ギリスに留学したときにイスラエルでギブツでボランティアをする経験もありまし た。NPO法ができ、NPOが増えていくなかで、NPOが人々のニーズを満たし、政府がで きないことをやっていく母体になると思っています。

「インターンシップ先のNPOの事業内容を教えてください」

 私がインターンシップに行っているEast Bay Resource Center (EBRC)は、NPOの経 営指導団体ですが、ワークショップを通じて、NPOの運営に関する情報を提供するだ けではありません。NPOに関する小さな図書室があって、ファンドレイズなどの情報 を調べることもできます。また、電話やオフィスを訪れた人々にNPOに関する相談に応じています。

「色々な事業をしているので、インターンがする仕事も幅広いのでしょうね」

 そうですね。まず、図書室に関連してお話しましょう。現在、オフィスと図書室が 同じ場所にあるのですが、近く図書室が移転します。これにともない、新たに図書を 増やすことになっています。本を購入するには資金がかかりますから、そのための募 金活動を進めています。具体的には、寄付を募る手紙を送る手伝いなどをしていま す。また、書籍をデータベース化して利用者の便を図る必要があるという考えから、 データベース作りもやっています。

「ワークショップでは、どのようなお手伝いをしているのですか?」

 EBRCのワークショップは、NPO経営のエキスパートらがさまざまなテーマで、無 料で提供するものです。お昼時になることもあり、軽食や飲み物を用意することもあります。
また、終了後にはアンケートで評価をしてもらいます。私は、ランチの準備・後片付けや アンケートを集計して講師の方にお渡しするといったことも手伝わせてもらったりします。

「電話やオフィスを訪れた人々への相談にも関わっているのですか?」

 電話にせよ、オフィスにくる方にせよ、お客さんというかクライアントは、私がイ ンターンとは知りません。専門的なスタッフと認識があると思います。スタッフの方 がいる時は、スタッフが対応するので、私がやる必要はありません。しかし、スタッ フが少ないので、時には私しかいないため、対応に迫られることもあります。そうい うときは、やはり大変ですね。

「具体的にどういうことが大変なのでしょうか?」

 例えば、ファンドレイズのため、助成財団のリサーチをしにきた人がいるとしま す。コンピュータで検索できるのですが、私は、コンピュータの操作がわかる程度で す。また、図書室の本についても、それぞれの方々のニーズに対して、どの本が最も 適切なのか答えるところまでできません。

「今回のインターンシップ体験をどのように活かしていきたいとお考えですか?」

 仕事をやめてきた関係上、戻ったら仕事を探さなければなりません。短期的にはわ かりませんが、将来は、関心のある分野のNPOで働きたいと思っています。その際、 今のインターンシップでの体験が活きてくると思います。

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