NPOサマー・インターンシップ・プログラム
ジョブ・スキル向上と地域貢献めざしJPRNが実施

オークランドにある民間非営利組織（NPO）日本太平洋資料ネットワーク（JPRN）は、日本財団の助成を受け、NPOサマー・ インターンシップ＆スカラーシップ・プログラムを実施する。NPOでのインターンシップを通 じて、英語力やジョブ・スキルを 向上させるとともに、地域社会に貢献する機会を提供、さらに日本で関心が高まっているNPOセクターの人材育成を目的にした もの。現在、JPRNでは、日本からの留学生を対象に、参加者を募集している。 　

JPRNは、日本からの渡米者により、1985年に設立されたNPO。人権や企業の社会的責任の問題を中心に、日米の草の根レベ ルの交流活動を進めてきたが、現在では、日本のNPOセクターを支援するプロジェクトを中心に活動。今年3月には、日本から十 数名のNPO関係者らの参加により、1ヶ月にわたる実践的NPOマネジメント研修をベイエリアで実施したことでも知られている団 体だ。 　

今回のNPOサマー・インターンシップ＆スカラーシップ・プログラムは、日本から留学している人々や留学経験者を対象に、 NPOで10週間のインターンシップを提供するもの。毎週15時間以上のインターンシップに加え、NPOに関するセミナーや日米の NPO関係者との交流会、体験したインターンシップの報告会などのメニューが設けられている。また、プログラム終了後に、参 加者からのレポートをまとめ、報告書を作成することになっているという。 　

プログラムのコーディネーターを務める伊東文江さんは、「日本でＮＰＯ法や介護保険法が成立し、地域福祉を中心にNPOへ の期待が高まっており、日本のNPOセクターの人材育成もめざして、実施することになりました」と説明。また、「せっかく留 学しても、勉強の成果を生かしたり、地域の人々との交流する機会が少ないのではないでしょうか」として、「このプログラム を通じて、キャリアアップと地域貢献を目指して欲しい」と述べている。 　

6月16日から8月18日までの10週間にわたって行われるプログラムは、スカラーシップ・コースとインターンシップ・コース に分けられている。主に大学生や大学院生を対象にしたスカラーシップコースは、参加費が免除される。アダルト・スクールや ESLなどの学生を対象にしたコースは、参加費500ドルが必要。参加の問い合せは、電話（510）891−9045内線44の伊東さん または、電子メール(jprnusa@earthllink.net)まで。