日本でNPOやボランティア活動への関心が高まっているなかで、オークランドにあるNPO、 日本太平洋資料ネットワーク (JPRN)は、10月26日?11月16日、サンフランシスコNPOボラン ティア体験プログラムを実施した。セミナーや視察、ボラン ティア体験、ディスカッション などを通じて、参加者はアメリカの多文化社会や市民セクターについて学んだ。 このプログラムは、日米両国におけるNPOセクターに対する総合的な理解と活動意欲の向上 をベイエリアへの地域貢献と一体 化させることを目的としたもので、今回が初めての試み。 日本から、NPOやボランティア活動に関心のある8人が参加。3週間に わたり、ベイエリア のNPO団体(アラメダ郡コミュニティ・フードバンク、オークランド市公共事業局、チベット 援助プロジェ クト、聖ジョセフ教会スープキッチンなど)を訪問したり、ボランティア活動を 体験した。 オークランド市地域清掃プログラムの紹介で参加者が派遣されたボランティア団体、 東湾岸地域開発団体でプログラムマネー ジャーを務めるデボラ・ゴールドバーグさんは、 「このようなすばらしい機会を提供してくださり、ありがとうございます。参 加者の皆さん が一生懸命に地域を清掃する姿を見て、地元の人々の意識も高まったのではないかと思い ます」と感謝の言葉を述 べた。また、10月31日に訪れたアラメダ郡コミュニティ・フード バンクでは、ベイエリアTV(35チャンネル)が取材に入り、 参加者のボランティアぶりが 同日の午後9時のニュースでも紹介された。 参加者のひとりで、保育園に勤務する西山絵里子さんは「オークランド市内の地域清掃 ボランティアでは、地元の人達の温か さに触れることもでき、とても印象深いものとなり ました。何事も、自ら行動することが大切ということを実感しました」と感 想を述べた。 数年務めた企業を退職して今回のプログラムに参加した吉田知子さんは、「今回の研修 に参加できた事で本当に自分のやりた いことに自信がついた気がします」と力強く語った。 また、群馬県職員の横堀知明さんのように、行政とNPOのパートナーシッ プに関する調査の ために海外自主研修の一環として参加した人もいる。 NPOボランティア体験プログラムの担当を務める野房あかねさんは、「今後、JPRNでは ボランティア体験の受入団体を増やし、 ベイエリアのコミュニティに社会貢献しながら、 日米の草の根交流を進めて行きたい」と語っている。同プログラムの様子は、 参加者の 「体験ジャーナル」に掲載中。 プログラム、JPRNに関する問い合わせは野房(510)891-9045内線46まで。