3)公民権の侵害、テロ捜査による不当拘留
APICAWのファクトシートより。
「AsianやPacific Islanderの移民、とくに非市民は現在、今までにないほど移民局等によるいやがらせ、虐待、脅迫、拘留に遭いやすい境遇におかれている。アメリカ国勢調査局によると、アメリカに住む移民の4人に一人はアジアからの人々である。The
USA Patriot Actなどの法律の成立(10月26日)はAPIやその他の立場の弱い移民の人々を危険にさらすものである。
The USA Patriot Actは移民を拘留し、追放する権力の力を格段に増大させている。9月11日以降、FBI、CIAおよびINSは1200人以上の南アジア人、アラブ人、ムスリムの人々を拘留し、彼らの弁護人を拒否してきた。このうち少なくとも一人は拘留期間中に死亡している。新しい法律は政府に対しアメリカに住むいかなる非市民に対し、嫌疑なしに"テロの容疑"ですくなくとも一週間拘留することができる。最高裁の裁定にもかかわらず、INSは主に東南アジアからの300人程の移民を無期限に拘留しつづけている。アメリカ政府は移民の裁判において非市民のための弁護士の権利を保証していない。」
また、アフガニスタン人口が米国で1番多いFREMONTで、人種に基づく尋問が行われている。
San Francisco
Chronicle 2001年12月13日より Suzanne Herel, Bob Egelko, (Chronicle Writers)
「警察、複数の男性に尋問始める −テロ関係者か?− Fremont市警の尋問は今日スタート
連邦当局と地元警察は、北カリフォルニアに住む中東及び中央アジア出身の男性約85名を対象に、テロ事件に関する尋問を始めている。
ビル・ベテラン刑部によると、リトル・カブールの名で知られるFremont市の市警察は今日中にも6人の男性への尋問を始めるということだ。
米司法長官ジョン・アシュクロフトによってアルカイダ・ネットワークの情報を持つ可能性がある"人物像(profile)に当てはまる(fitting)"とされる男性は、全米各地5000人余りいる。"人物像(profile)"とはつまり、年齢が18才から33才で、2000年1月1日以降にアメリカに入国し、アルカイダが積極的に活動していると(アメリカが)見なしている国の出身者で、移民ビザ以外(nonimmigrant
visas)を持つ人物ということだ。
マイノリティー・コミュニティーがその対象にされている事を考慮に入れ、事によると人種問題にも発展しかねない微妙な局面を回避する為にも、Fremont市警としては当初、単に連邦当局に同行するのみとしていたが、ベテラン氏はこの程、市警自ら尋問を行う事を伝えた。(略)
アシュクロフト長官は、11月9日、全米の検事に、彼の趣意が詳しく記述された文書を送ったが、その内容は、"racial profiling"(ある人物を、その不審な行動、発言等によって疑わしいと判断するのではなく、単にその人種(アラブ系である、中東系である等)
だけで、その人物を犯人像にあてはめ、嫌疑をかけるといった行為。) に値すると批判されている。(略)
これらの尋問を、各市警は任意で行っている。 結果は12月下旬までに法務部に寄せられることになっており、データベースに入れられる。
このように連邦当局に協力的な市警がある中、協力に難色を示す市警もある。San Jose警察は、このような尋問は行わないと伝えた。S.F.
とOakland警察は、協力に消極的だ。今のところ、連邦当局に協力を要請された市警はない。San Jose警察のスティーブ・ディクソン刑事は、「San
Jose市警は、このような尋問は、 racial profilingの規制に反すると判断している。」と伝えた。(略)」
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