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<背景と趣旨>
 日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)は、カリフォルニア州オークランドに本部を置く民間非営利組織(NPO)です。日本のNPOセクターの強化が必要という認識から、米国のNPO運営方法に関する情報や研修の提供、日本からのインターンの受け入れやサンフランシスコ周辺地域のNPOにインターンを派遣するプログラムなどを通 じ、日米NPOセクターの橋渡しをしています。
 NPOやボランティア活動に関心をもち、アメリカで経験を積んでみたいという人は少なくありません。しかし、英語力が不十分であったり、受入団体を探すことが難しい、あるいは知り合いもおらず滞在先が見つからないなどの理由から、躊躇している人が少なくないのではないでしょうか。
 こうした問題に対応する支援体制を作った上で、アメリカのNPOにおけるインターンシップを通 じて、労働経験の機会を提供するとともに、米国地域社会に貢献していただくプログラムを考えました。このプログラムでは、日本でNPO法や介護保険法が成立されたことを受け、地域福祉や医療関係、まちづくりなどのNPOに関わる人材の育成を含めた、日米のNPOセクターを担う人材育成を目指しています。


<プログラム概要>
 10週間にわたるプログラムでは、サンフランシスコ周辺のNPOで週15時間以上のインターンシップを行うとともに、毎週半日程度のセミナーや交流会、体験したインターンシップ先の報告会などに参加していただきます。また、プログラム終了後にレポートを提出していただき、米国のNPOの活動を紹介する資料とします。
 なお、このプログラムは、原則として、英語学校に通いながら参加をしていただきます。無料の英語学校をご紹介します。また、滞在は、現地の家庭でのホームスティになります。インターンシップ以外に、次のようなプログラムが組み込まれています。

▽セミナー
 毎週、NPO概論やNPOのマネジメント、福祉や医療などNPOが扱う分野のセミナーを日本語で受講。
▽交流会
 日米のNPOで働いている人々との交流、NPOで働く際に必要となるスキルや経験談など聞く交流会。
▽報告会
 派遣されたNPOについてプレゼンテーションすることにより、派遣された団体の概要、運営を他のインターン生と情報交換するためのセッション。
▽報告書
 プログラム終了後にレポートを提出していただき、報告書の形でまとめ、JPRNとネットワークを組んでいる日本各地の協力団体に配布します。

☆2001年度に行われた具体的なスケジュールプログラムに関するQ&Aは、別紙をご参照下さい

<実施要項>
○実施期間
2001年6月14日(木)〜8月15日(水)
○定員
 10名程度
○費用
 34万8000円。プログラム費、日米航空券、滞在費、空港までの送迎費、一部食費など。
○対象者
 ボランティア活動やNPOの運営や福祉、まちづくりなどの問題に関心がある人々。将来NPOでの就職を希望する人々。
 NPOでインターンシップを行うための英語力、TOEFL 450点、TOEIC 650点、英語検定2級程度が望まれます。インターン先で、コミュニケーションをとるための会話に自信がない方は、日系のNPO等に優先して派遣されます。


<応募手続き>
参加をご希望の方は、以下の書類をJPRNまで郵送、ファックスまたはEメールにてお送り下さい。
1)参加希望用紙
2)履歴書(日本語)
3)エッセイ(参加希望動機、NPOへの関わり、興味のある活動分野、プログラム参加後の予定などについて、日本語で1500字から2000字程度または英文で400から500ワード程度で記述)
4)推薦状1通(任意)

<応募期限と選考通 知>
・応募期限:2001年4月30日(月)必着
・選考通 知:2001年5月4日(金)発送

 参加していただく方々には、参加合意書、アンケート用紙などをお送りします。アンケートの回答をもとに、インターン派遣先やセミナー等の内容を最終決定します。参加の決定は、合意書に署名し、JPRNまでご返送していただいた時点です。

☆参加するメリット☆
●NPOで実際に活動体験ができます。
●実践的にNPOの運営方法、活動などを学べます。
●日米NPO全般について学べます。NPOで就職する際に役立つものが組み込まれています。
●インターンシップを大学の単位にすることも可能です。なお、単位取得については、在学中の大学にお問い合わせ下さい。
●バイリンガル・スキルのみならず、ジョブ・スキルを伸ばし、キャリア・アップにつながります。
●交流会で日米のNPO状況や、NPOで働くことについて意見を交換することができます。
●インターン・ミーティングで、インターンシップ期間中の状況、情報、意見を交換。様々な団体の情報を得ることができます。
●報告書を通じて、インターンシップの経験を自らの「実績」として利用できます。
●英語学校で英語を学び、また、NPOで実践的な英語が学べます。
●ホームスティを通じて、アメリカ人との生活を体験できます。
●プログラム参加者やインターン先の人々との交流やネットワークづくりができます。

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<2000年度プログラム参加者の声>

『プログラムを通 して、自分のNPO像が変わった。また、想像にたよっていた自分の「将来やりたいこと」が実体験を加えることで、「将来やること」に変わった。』
寺田寛恵/派遣先:LaFetra Opearating Foundation

『毎週行われたミーティングはとても役にたち、他のNPOを知れるだけではなく、自分の経験をシェアすることは、慣れない場所でインターンするうえで勉強になった。』 
米山麻以子/派遣先:Shelter Against Violent Environments

『スーパーバイザーはもちろん、多くの職員が気軽に声を掛け、仕事の様子を聞きに来てくれた。インターン先のこのような和んだ環境は、英語力に心配があった私にとって支えになっていたと思う。』
山崎光昭/派遣先:Building Opportunity for Self-Sufficiency

『インターンシップを行うだけでは、聞いただけ、行っただけになりがちです。このため、派遣された団体の報告をする機会があるので、報告の準備をするために団体の人々と話をするきっかけになり、また、参加者同士で団体の情報交換にもつながりました。』
吉原希和子/派遣先:Nihonmachi Little Friends

『このプログラムは、私のネットワークを広げる場として大きな役割を果 たしました。』 
渡部由美子/派遣先:The Japan Society

☆プログラム報告書は10ドルにて発売中です。派遣団体、セミナーや交流会などの内容、参加者感想文など詳しく載っています。購入希望される方は、jprn@igc.orgにお問合せ下さい。

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