第2回アメリカのNPO型高齢者介護研修(現地参加型)
〜 サンフランシスコの「PACEプログラム」から学ぶ〜
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この研修では、PACEの実施団体を中心に、視察やサービスの提供方法の観察などを行い、これからの日本で必要とされる予防に重点を置いた介護と医療の連携サービスについて学びます。
介護保険法改定では地域に根ざしたサービスとして「地域密着型サービス」が構想されていますが、アメリカにはPACE(Program
of All-Inclusive Care for the Elderly)というしくみがあります。PACE=「高齢者包括ケアシステム」は、入退院の繰りかえしなど長期介護の課題を解決するためにサンフランシスコ市のNPOにより開発され、10年あまりのモデル実施期間を経て、連邦法に公的サービスとして位置づけられ、要介護状態の高齢者に必要な介護・医療サービスをコミュニティのなかで総合的に提供しています。NPOによる新しい高齢者支援のシステムを創りだした、市民活動の活発なサンフランシスコ周辺地域の取り組みは、日本の高齢者福祉を考えていくためのヒントとなることでしょう。
これからの日本にふさわしい”医療と介護の連携”を強化するために、
福祉・医療の現場に関わる市民活動団体や専門職、
そして行政機関で働く人たちと一緒に学びたいと思います。
■実施場所:アメリカ・サンフランシスコ湾岸地域(西海岸ベイエリア)
■JPRNによる現地研修受入期間:3月6日(月)から3月10日(金)
■参加費:187,000円(航空運賃別、現地集合)
◆おすすめ関連サイト◆
http://www.myticket.jp/SFO07.html
http://www.jprn.org/japanese/library/ronbun/oakland.html
■お申し込み・お問い合せ
日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)
310 8th Street, Suite 305A, Oakland, CA 94607 USA
E-mail: info@jprn.org URL:
http://www.jprn.org
(アメリカ)Tel: 510-891-9045 ext.46 Fax: 510-891-9047
(日本) Tel: 052-962-5101 Fax: 052-962-5101
★アメリカの高齢者医療福祉とは?
アメリカでは、連邦福祉予算の多くが州、自治体を通じてNPOに配分され、市民サイドから新しい福祉活動が展開されています。この予算分配システムにより、市民のニーズにそった、きめ細かな地域ケア・サービスの提供が可能になっています。
アメリカ型の高齢者医療福祉のもとでは、「高齢者が自宅で、地域で、必要なサービスを受けながら暮らしていくことが望ましい」と考えられているため、「自宅での家事などの手伝い」「食事の配送」「地域レベルのデイケア」などが各地で設けられており、最近では、政府の医療保険や補助の特例として、介護や予防的医療を基本に、高齢者の地域での自立生活を進める「PACE(Program
of All-Inclusive Care for the Elderly)」と呼ばれる「高齢者包括的ヘルスケアプログラム」が注目されています。
★ PACEプログラムとは?
PACEは健康面で問題を抱えた高齢者の方々に地域ケアを基本とした、包括的なヘルスケアを提供するユニークなモデルです。医療専門家、看護士、理学・作業療法士、ソーシャルワーカ、栄養士、在宅ケアワーカ、活動コーディネータなどがチームとなり、要介護状態の高齢者に必要な介護・医療サービスを全て面倒みます。
【地域ケアに焦点】地域ケアに焦点を当てたPACEプログラムでは、送迎、配食、洗濯、炊事などの家事支援を含め、介護を必要とする高齢者ひとりひとりの状態にあわせた柔軟なサービスを提供しています。
【統合された財源とケア】それは、メディケア、メディケイド、PACE入会者が支払う月額料金、寄付その他の資金をプールして定額財源の下に運営する、短期、長期のケアサービスを効果的に統合した唯一のヘルスケアモデルです。メンバーが支払う月額料金は定額で、個々の衰弱度や使用するサービスの種類できめるものではありません。
■ もっと詳しくお知りになりたい方へ■
シルバー新報「シリーズ PACE」掲載記事
高齢者への包括的医療介護制度「PACEプログラム」についての連載記事です。JPRNの「アメリカのNPO型高齢者介護研修」で訪問する高齢者自立センターについても紹介されています。
シルバー新報:http://www.kankyo-news.co.jp/silver/index.html
★成功しているPACEプログラムの共通の特徴は?
様々な組織がPACEを発展させてきた中で、最も成功しているプログラムの特徴や背景をいくつかご紹介します。
-サービスを提供する地域において、サービス受益者の数が十分であること
-高齢者に対するサービスを過去に提供した経験があること
-地域コミュニティにおいての高齢者サービス提供者としての質の自覚
-サービスを提供する地域において、高齢者介護を提供するためのトップマネージメント、委員会の委託・参加があること
-プログラム開発において、医師のリーダーシップと医療に携わる人達の関係が含まれていること
-プログラムを立ち上げる際の財源、または経済的なリスクを負うための財源が確保できていること
◆研修モデルスケジュール(予定)
3月6日(月) |
午前 |
オリエンテーション |
午後 |
「米国の高齢者医療福祉とNPO」についてのレクチャー |
3月7日(火) |
午前 |
PACE実施団体A |
午後 |
上記団体にてサービス提供方法の観察 |
3月8日(水) |
終日 |
自由行動 |
3月9日(木) |
午前 |
PACE実施団体B |
午後 |
ACEプログラムの提携している病院 |
3月10日(金) |
午前 |
PACE実施団体のパートナー団体またはボランティア体験などを管轄する政府機関 |
午後 |
PACEプログラムの業界団体
夜:研修のまとめを兼ねての夕食会 |
※上記スケジュールは、広報段階における予定であり、現地訪問先の事情で、日程や訪問先が変更になる場合がありますが予めご了承ください。研修テーマや内容への影響はございません。最終的なスケジュールは、実施1週間ほど前にお送りします。
◆ ◆参加について◆◆
この研修は、現地参加型プログラムです。参加者各自で航空券を手配していただく、現地集合・現地解散を原則とします。
■実施場所
アメリカ・サンフランシスコ湾岸地域(西海岸ベイエリア)
■現地日程
3月6日(月)?3月10日(金)まで(JPRNによる視察研修受入期間)
* 日本から参加される方は、3月5日までに現地にご到着いただきます。
■受入人数
10名まで
※研修を充実させるため、参加受入れを10名程度に限定します。お早めにお申し込みください。
■ 参加対象
○福祉・医療の現場に携わるNPOや専門職、研究員、行政職員
○将来ケアマネージャなど福祉業界で働きたいと考えている方
■参加締切
先着順に締め切らせていただきます。
■参加費
187,000円 (現地でのプログラム参加費・宿泊代などが含まれています。)
※上記費用は1室2名の料金です。お一人参加の方は相部屋になるか、1人部屋追加料金が必要となります。詳細はお問い合せください。
※ ベイエリア近辺に在住の方は、ご自宅からの参加も可能です。上記の参加費より宿泊代を差し引いた金額をお支払いただきます。詳細はお問い合せください。
■参加費に含まれるもの
- 現地での宿泊費(6泊・2人1室、宿泊予定:Washington Innまたは同等レベルのホテル)
- 現地での食費の一部(昼食4回、夕食1回)
- 現地研修費(現地コーディネーターによる通訳・同行・サポート費を含む)
- 対外交渉費(視察先団体などの調整・折衝、現地コーディネータとの調整・連絡などの現地プログラム運営費の一部)
■参加費に含まれないもの
- 日米往復航空運賃
- 空港?宿泊地間の交通費
- 研修中の交通費
- 昼食4回、夕食1回を除く現地での食費
- 海外旅行傷害保険料
- その他の個人的な諸費用
■海外旅行保険のすすめ
参加者の皆様が安心して楽しい研修ができるためにも、ご自身および携行品等には必ず保険をかけられますことをおすすめいたします。
※ なお、クレジットカード付帯の海外旅行保険の多くも、以下のような点で補償されませんのでご注意下さい。
- 疾病死亡の補償がない。傷害・疾病の治療費が低い。もしくは付いていない。
- 事故・ご病気になられた際、まずは現金を立て替え、日本に戻ってから返金してもらうというシステムが多い。この場合、治療を受けられるだけの現金を持ち合わせていない方がほとんどなので、緊急時にすぐ治療を受けることができない場合がある。現地受入団体ではこれらにかかる一切の費用の立て替えなどはできない。
■視察研修の最終案内
視察研修開始の約1週間前に、滞在先の住所および電話番号、視察先団体の概要を記載した最終日程を送付いたします。
■参加方法
参加希望用紙(JPRNのホームページよりダウンロード
)を、JPRNへE-mail(akane@jprn.org)、郵送、ファクシミリにて送付。
■ ■お申し込み・お問い合せ■■
日本太平洋資料ネットワーク(JPRN)
310 8th Street, Suite 305A, Oakland, CA 94607 USA
E-mail: info@jprn.org URL:
http://www.jprn.org
(アメリカ:担当 野房)
Tel: 510-891-9045 Fax: 510-891-9047
(日本:担当 加納)
Tel: 052-962-5101 Fax: 052-962-5101
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